「三新経済」におけるイノベーションには、非競争性という特徴もある。さまざまな業界、産業、段階において、一つのアイデア、技術を何度も使うことができ、付加価値の拡大を何度も実現することができる。
このようなイノベーションは現段階においては、一過性、バンドワゴン効果、コントロール不能になりやすいなどの特徴があることも否定できない。アーリーステージのイノベーション主体とプラットフォーム企業の間にも「寄生」という状況が起こり、呑み込まれたり、買収されたり、追い出されたりすることもある。このようなイノベーションは、人材の数と構造、資本、体制メカニズム、奨励政策などの影響、制約を受け、従来の就業、社会保障体制、監督・管理に課題を出し続けている。このような発展をめぐる問題は、発展を続けながら少しずつ解決していかなければならない。しかし、デメリットよりメリットのほうが大きく、課題も成長のチャンスと言えるだろう。
中国国産アニメーション映画の空前の大ヒットにも、「三新経済」が始動する中国式イノベーションにもそれらがあてはまる。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年8月16日