中国産アニメ映画「哪吒」の大ヒットを支えるものは何か

人民網日本語版 2019年08月16日09:36

スマートフォンの映画チケット予約アプリを見ると、今中国で大ヒット中の映画は、中国古代の神話に登場するキャラクター「哪吒(ナタ)」が主人公の中国国産アニメーション映画「哪吒之魔童降世((なたのまどうこうせい)」だ。中国の文化をテーマにしたこの映画は、中国のアニメ映画歴代興行収入ランキング1位になっている。大ヒットを支えているのは、チケット販売プラットフォームや関連グッズの販売、オンライン販売、スマホゲームなど大量の産業チェーンで、大ヒットまでの道のりは決して平らではない。人民日報海外版が伝えた。

中国の純国産ショート動画アプリが世界中で大ヒットしたり、中古車売買アプリが海外で上場したり、タクシー呼び出しアプリが同市場の長年の悩みを解決したり、大型ショッピングプラットフォームが消費のルートを開拓し、人々の購買意欲を高めたり、物流業関連のサービスがグレードアップを続け、世界の先頭を走ったり、料理だけでなく、薬や食品など何でも家まで届けてくれるサービスが登場したり……。

「三新(新業態、新産業、新ビジネスモデル)経済」が中国全土で瞬く間に花を咲かせている現状に、舌を巻く人がいるが、その本質は中国式イノベーションの始動だ。

イノベーションというと、これまでは古いものを新しくするというのがその特徴であったのに対し、「三新」経済が始動するイノベーションには、ワントゥーザマルチ、立体化、業界の垣根を超えやすい、爆発的、画期的、カスタマイズ、非競争などの特徴がある。

プラットフォーム経済の市場はいずれも細分化されているが、しっかり分類されたプラットフォーム上であっても、一つのプラットフォームに、多くの種類の商品や多くの市場が集まる傾向が強く、取引の時間、空間、決済などは、イノベーションに高度に濃縮され、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、ブロックチェーンのサポート下の企業統計可視化分析により、プラットフォームのユーザーは管理の水準を継続して向上できるようになっている。ワントゥーザマルチの特徴により、「三新経済」は取引量を急激に伸ばすことが容易になっている。

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