中国青年網校園通訊社はこのほど、大学生1528人を対象としたアンケート調査を実施した。その結果、大学生の3割以上が「美容整形手術を受けたい」と答え、約9割が「周囲の学生が美容整形手術を受けることは気にならない」としている。また、美容整形手術をめぐり大学生が主に心配していることは、リスクがある・効果が期待通りでない・手術費用が高すぎる・美容整形詐欺に引っかかる、といった問題だった。過去に美容整形手術を受けたことがある大学生のうち、6割以上が「整形後、自信が持てるようになった」と答え、7割以上が「整形後の結果に満足している」と答えた。中国青年報が伝えた。
「開放・包容・多様」が現代社会の主流観念となっている。
筆者は、美容整形手術は「アリ」だが、盲目的にするべきではないと考えている。現在、美容整形手術を受けられる機関は至る所にあるものの、それらは玉石混交状態だ。一部の関連機関の資格やスタッフの質に大きな問題がある。報道によると、ある機関の美容整形スタッフは、たった3日間の研修後、すぐに持ち場につくというケースさえある。もし手術が失敗すれば、本人の心身にきわめて大きなダメージが及ぶ。これらの現状はぞっとするものであり、必ず細心の注意を払って機関を選ばなければならない。
若者一人ひとりが美容整形手術に対して科学的・理性的な態度を持つべきであり、自分自身が整形の泥沼に陥ることがないよう注意しなければならない。たとえば、多くの若者は、「ちょっと見た目が悪い」と思えばすぐ整形に走っているが、これはもはや単にきれいになりたいと意味合いではなくなっている。ルックスを何よりも重視し、思想・学識・品質・内容などもっと重要なことを軽視してはならない。整形さえすれば自分は本当に「美しく」変身できると単純に考えてはならない。
ネット上では大学4年間でどれだけ変わったかを比較する写真が流行っているが、それを見ると、多くの学生は、卒業時の見た目が入学時に比べて断然良くなっている。これについて、多くのネットユーザーは、「大学は本当に美容整形院だ」と冗談交じりにコメントしている。だが注意深く見れば、大学4年間の比較写真で変化したのは、実は外見とは限らないことに気付くだろう。「見た目が良くなった」と感じさせる原因には、学識が身に付き、品位が加わったということもある。いずれにしても、若者は「美」に対するより深い理解を失ってはいけない。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年8月23日