
「ノーベル文学賞」と言うと、ほとんどの中国人が作家・莫言氏を連想するだろう。しかし、実際には、莫言氏が2012年に同賞を受賞する以前にも、ノーベル文学賞を受賞した作家の作品の中には「中国の要素」を目にすることができる。中国新聞網が報じた。
1938年にノーベル文学賞を受賞した米国の作家パール・S・バック氏の長編小説「大地」は中国の農民の生活を描いている。
授賞理由について、スウェーデン・アカデミーは、「中国における農民の生活の、豊かにしてリアルな叙事詩的描写と、彼女の伝記的諸傑作に対して」と説明した。
81歳で亡くなったパール・S・バック氏は、生後3ヶ月だった1892年に宣教師の両親と共に中国に渡り、人生の約半分の時間を中国で過ごした。
自伝「私の見た中国」で、彼女は「私は2つの世界の中で育った。一つは小さいながら清潔な白人の世界である両親の米国人長老会の世界、もう一つは忠実で可愛らしい中国人の世界。その2つの世界は1枚の壁で区切られていた。中国人の世界で、私は中国人と同じように会話し、行動し、食事をし、考え方や感じ方まで全く同じだった。私は自分の顔にあるしわと同じほど、中国の各土地を熟知している」と綴っている。

莫言氏
ノーベル賞の公式サイトで公開されている資料によると、中国人作家の胡適氏が1939年にノーベル文学賞にノミネートされ、1940年には林語堂氏がパール・S・バック氏らの推薦を受け、1945年にもパール・S・バック氏は林語堂氏を同賞に推薦した。ただ、残念ながら、2人とも受賞には至らなかった。
莫言氏は2012年に中国人作家としては初めて、ノーベル文学賞を受賞した。スウェーデン・アカデミーは授賞理由を「幻覚を伴ったリアリズムによって、民話、歴史、現代を融合させた」と説明した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年10月11日
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