一部のプラットフォームと個人は極めてニーズの大きな個人向けニーズを標準サービスに組み込んだ。たとえばオンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」の「購入代行サービス」では、「ネット人気店」という項目があり、依頼人に変わって喜茶、スターバックス、奈雪などの有名ブランドの商品を購入し、サービス料金は他の会社より少し高い。
それだけではない。こうした代行サービスにはイベントや季節と関係があるという明確な特徴がある。正月が近づくと、親族訪問代行サービスが人気を集める。親族訪問を回避したい多くの人がネットで注文し、代わりに行ってもらう。冬になると、雪だるま作りを代行するサービスが人気になる。降りしきる雪の中、北国の人が雪景色を楽しむ、雪の中に文字を書く、雪だるまを作るなどのサービスを提供し、陽光がさんさんと降り注ぐ南国の人々に雪のムードを味わってもらう。「雪を踏んだ時のキュッキュッという音」を映像に収めるサービスもある。
こうした「代行サービス」のコンテンツは高度なオーダーメイド化が流れで、依頼人の個人的な要求を満たすようになっている。たとえば依頼人が雪だるまに自分の名前を書いて欲しいと要求することもあれば、お見合いの代行者に身だしなみについて具体的に指示することもできる。
杭州市で達達プラットフォームのライダーとして働く曽勝さんがこれまでに受けた最も意外な依頼は、「忙しいので代わりにご飯を作って」だった。「これはユーザーが私たちを非常に信頼してくれていることの証しだ。1つの都市の中での代行サービスはいろいろな方面に及び、単に代わりにモノを運ぶというだけでなく、ユーザーが明確なニーズを出し、それに見合った料金を支払ってくれるなら、自分たちドライバーはたくさんの個人的ニーズに応えることができる」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月6日