中国経済は過去57年で最悪? 成長率6%は世界でどのような水準?

人民網日本語版 2019年10月25日10:33

23日に行われた中国外交部(外務省)の定例記者会見で、記者の一人が、「米国の指導者が、中国経済は過去57年間で最悪だと述べたことをどう思うか」とたずねた。これに対し、同部の華春瑩報道官は、「今年に入ってから、中国経済の運営は全体として安定を保ち、安定の中で成長する良好な流れを維持した。第1-3四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.2%増加し、このペースは世界の主要エコノミーの中で1番だ」と述べた。

華報道官は、「中国の経済情勢は誰かの一言や二言で変わるようなものではない。他人の顔をつぶしても自分の問題を解決することはできない」と述べた。

中国経済情勢はつまるところどうなのか。成長率が少し鈍化したことは経済の下ぶれを意味するのか。

鈍化し続ける世界の成長ペース

国家統計局が発表したデータによると、大まかな計算では、今年第1-3四半期の中国のGDPは69兆7798億元(1元は約15.4円)に上り、比較可能な価格で計算すると、同6.2%増加した。うち第3四半期は同6.0%増加した。

同局の毛盛勇報道官は、「グローバル経済の規模1億ドル以上のエコノミーの中で、中国の成長率が最速だ」と述べた。

年初以来、米国、欧州、日本などの主要エコノミーの成長率が軒並み鈍化した。国際通貨基金(IMF)は最新の報告の中で、「2019年のグローバル経済成長率は3%になる」と予想し、4月の予測値から0.3ポイント引き下げた。これは2008年の金融危機発生以降の世界経済成長率としては最低の水準だ。

主要エコノミーの経済発展がどのような状況にあるか、具体的にみてみよう。

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