中国における10月のマネーサプライM2が前年同期比8.4%増

人民網日本語版 2019年11月12日14:48

中国人民銀行(中央銀行)が11日に発表したデータによると、マネーサプライ(通貨供給量)においては、10月末の広義のマネーサプライM2は前年同期比8.4%増だった。増加ペースは9月末と比べて横ばいで、前年同期比では0.4ポイント上昇した。狭義のマネーサプライM1は前年同期比3.3%増だった。伸び率は9月末と比べて0.1ポイント低下し、前年同期比では0.6ポイント上昇した。人民日報海外版が伝えた。

交通銀行のチーフエコノミスト・連平氏は、「M2の伸び率が相対的に安定していることは、現在の通貨政策の流動性サプライサイドにおける安定的な調整策を体現している」と分析。

統計によると、10月の新規人民元建て融資は6613億元(1元は約15.6円)と、前年同期と比べて357億元減少した。

また、10月の社会融資総量は6189億元で、前年同期と比べて1185億元減少した。1―10月期の社会融資総量は合わせて19兆4100億元で、前年同期と比べて3兆2100億元増加した。10月末時点の社会融資総量残高は前年同期比10.7%増だった。

興業証券のチーフエコノミスト・王涵氏は、「全体的に見ると、10月の社会融資総量が減少したのは季節的な要素や消費者金融の縮小、今年の特別債の限度額などの短期的な要素の影響を受けたため。一方で、社会融資全体を見ると安定しており、中・長期の住宅ローンも相対的に安定している。そして、企業向けの中長期融資が占める割合も回復している。そのため、融資の構造は全体的に良好な状態だ」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年11月12日

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