東日本大震災の真相を蘇らせた書籍「津波の亡霊」

大川小学校の悲劇の裏にあるのは「責任を負えない日本人の心理」?

人民網日本語版 2019年12月05日08:48

中国の大手出版社・新経典文化は1日、著名作家の李長声氏と劉檸氏をゲストに迎え、新刊書「津波の亡霊(原著:Ghosts of the Tsunami)」をめぐる座談会を開いた。中国新聞網が伝えた。

外国人の目に映る日本人とは長きにわたり、秩序と節度を保つ、きめ細やかで精確な民族だった。地震や津波、台風などの自然災害に直面したとき、日本人のこのような素質が極限まで発揮される。だが、今から8年前、東北地方のある小学校では、こうした秩序ある整然とした「日本人のかたち」が大きな傷口を伴い引き裂かれることになった。

2011年3月11日、人類史上4番目に強い地震が日本を襲い、巨大津波と福島原発の放射能漏れ事故を引き起こした。犠牲者は1万8千人に上り、教員の保護下にありながら犠牲になった児童は75人。そのうち74人は大川小学校の子供たちだった。

20年あまり日本に居住していた英国人ジャーナリストのリチャード・ロイド・パリ―氏は、6年間に及ぶ追跡調査を続け、「津波の亡霊」を書き上げ、人々が心を痛めたこの大災害の全プロセスを再現して見せた。

東日本大震災が発生した当時、「タイムズ」紙のアジア編集長兼東京支局長を務めていたパリ―氏は、ただちに被災地に駆けつけ、ジャーナリスト特有の冷静な態度で巨大津波に襲われた現地について報道した。しかし、大川小学校で起きた悲劇については、パリ―氏は身を切られるような残酷さを感じ、その悲劇の背後にある真相を突き止めようと行動を開始した。

6年間という長期間にわたり、彼は東京と被災地を頻繁に往復し、難を逃れた子供たちを取材し、市役所担当部門が記録した事故に関する日誌を繰り返し読み、保護者とともに事件の真相にだんだんと近づいていった。

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