中国の旅行サイト・携程が発表した、今年の春節(旧正月、今年は1月25日) を旅行先で過ごす中国人に関する最新のトレンド予測報告書によると、今年の春節連休中、延べ4億5千万人が旅行に出かける予定で、帰省したり、家で過ごしたりすることに代わって、旅行先で春節を過ごすことが中国人の現在のトレンドになっている。北京日報が伝えた。
消費が高度化し、お金を払ってサービスを楽しむというのが、バケーションの主な過ごし方となっている。旅行に出かける人のうち、54%が「親子旅行」で、子供を連れて旅行に出かける割合が最も多いのは「80後(1980年代生まれ)」だった。また、一人旅に出かけて春節を迎えるという人も7%いる。分析によると、一般的な物品の消費と比べても、「バケーションを旅行先で」が今年、中国人の「生活必需品」的な存在になり、真っ先に選択される消費スタイルの一つになるとみられている。
統計によると、19年の春節期間中、中国の国内旅行に出かけた人は前年同期比7.6%増の延べ4億1500万人で、観光収入は前年同期比8.2%増の5139億元(1元は約15.6円)に達した。19年1-9月期、中国で国内旅行に出かけた人の数は前年同期比8.8%増だった。この増加ペースからすると、今年の春節に旅行に出かける人の数は4億5千万人に達すると見込まれている。
では、旅行に出かける人はどのような日程を計画しているのだろう?報告によると、出発日がより早まる傾向にある。19年12月31日時点の携程のツアー旅行と自由旅行の予約ビッグデータによると、春節前に出発するツアー旅行商品の人気が高く、以前のように大晦日を家で過ごしてから旅行に出かけるというパターンにこだわらない人が増加している。春節期間中に旅行に出かける人の30%以上が大晦日の1月24日より前に出発し、旅行先で「年夜飯(大晦日の年越し料理)」を食べることを計画している。旅行に出かける人が最も多くなるピークは春節当日の25日になりそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年1月2日