2020年の中国対外貿易を展望 好調な日々が続くか? (2)

人民網日本語版 2020年01月06日15:51

プラス要因2:最近発効した一連の多国間・二国間FTAの中国対外貿易への振興的役割が日に日に顕在化

ここ数ヶ月間、中国の自由貿易協定(FTA)をめぐる動きは「豊作シーズン」に入った。19年10月には、シンガポール、ASEANとのアップグレード版FTAがそれぞれ発効し、企業はFTAの優遇政策の恩恵をかなり大幅に享受できるようになり、貿易コストが低下した。20年1月1日からは、パキスタンとのFTAで第2段階の交渉に基づく修正に関する議定書の関税引き下げの項目が実施され、両国が相互にゼロ関税を適用する製品の税目の割合が実施以前の35%から75%に上昇した。

また東アジア地域包括的経済連携(RCEP)は署名に向けた法的精査が始まっている。商務部国際司の張少剛司長は、「20年6月までに法的精査を終えることは『問題なし』で、今年11月までに各国が国内での法的精査のプロセスを履行し終えるとみられ、RCEPは首脳会合で予定通り署名されるだろう」との見方を示した。

現在のアジアで最大規模のFTAとして、RCEPが署名発効に至れば中国の対外貿易の安定にとって重要な意義をもつことになる。中国国際問題研究所世界経済研究所の姜躍春所長は、「RCEPは中国と地域内各国との経済貿易や投資の往来を拡大し、中国の輸出と投資により大きな可能性を開く上でプラスになる」と述べた。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング