サーキットブレーカーとは?
1987年10月19日、米ニューヨーク証券取引所で史上最大の暴落が起こり、ダウ平均はその日のうちに22.6%低下したが、サーキットブレーカーと値幅制限がなかったため、百万人を超える富豪が一夜にして資産を失って転落し、米金融界はこの日を「ブラックマンデー」と呼んだ。
1988年10月19日、米商品先物取引委員会(CFTC)と米証券取引委員会(SEC)はニューヨーク証券取引所とシカゴ・マーカンタイル取引所におけるサーキットブレーカーのシステムを承認した。
サーキットブレーカーのシステムとは、相場が極端に下落すると取引を停止または閉鎖するというもので、発動の有無はダウ平均の前日終値に基づいて決定される。これまでにたびたび改定され、現在適用されている基準は、ダウ平均が米国東部標準時の9時30分から15時25日までの間に7%以上下落した場合は、レベル1として取引が15分間停止され、13%以上下落した場合は、レベル2として取引が15分間停止され、20%以上下落した場合は、レベル3としてその日の以降の取引がすべて停止されるというものだ。
米株式市場でこれまでに同システムが発動されたことは1回しかなく、1997年10月27日にダウ平均が7.18%低下した時で、この日の終値は7161.15ドルとなり、1915年以降で最大の下げ幅となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月10日