間もなく長かった冬休みも終わると見られるものの、実家に帰ってすぐに「まったりモード」に入った王さんは、計画通りに筋トレをすることは全くなかった。理想と現実の差に、王さんは鏡の前に立っては自分のだらしなさに自責の念を感じているという。
「今日は1日勉強して疲れたし、昨日の夜もあまり寝られなかったので、今日は運動はやめておこう」。梁琪さんにとって、運動を継続するのにはたくさんの理由が必要なものの、運動を休むのには一つの理由で十分だ。そして、運動をしないことにするとすぐにベッドの上でゴロゴロしながら、スマホ片手にお菓子や果物を食べている。
また、一緒に運動する仲間がおらず、励まし合うことができないため、運動がなかなか続かないという大学生も多いようだ。そして、屋外と比べると、室内では新鮮な空気を吸うことができず、体を思いきり動かすのも難しいため、その効果もなかなか上がらないようだ。
CCPU調査によると、回答者の89.18%は自宅での運動量は大学で過ごしている時より少ないと答えた。自宅での運動の妨げになる要素については、「だらしなくなってしまう」(61.09%)、「なまけ癖がある」(67.43%)のほか、「運動できる場所や道具があまりない」(50.93%)、「誘惑となるものがたくさんある」(67.76%)、「専門的な指導がない」(16.50%)、「一緒に運動する仲間がいない」(40.00%)などが多かった。
ダラダラしたい気持ちを克服するための大学生たちの様々な工夫
ついダラダラしてしまう自分に鞭を打つため、楊さんは運動をしたいと思っている同級生数人とSNSにグループを作り、運動をすると、何カロリー消費したのか、鶏のモモ肉何本分、角砂糖何個分に相当するかなどが表示されるアプリを使い、そのデータをグループ中の他の人にシェアしている。そうすることで運動にゲーム性も加わり、楊さんは、「運動をすることによって得られる達成感を感じられるようになってきた」と話す。
トレーニングコーチの李楠さんは、自宅待機期間中、1日に15‐45分程度の軽い運動をする習慣を身につけるとよいと勧めている。長時間の運動でなくても、健康を保つうえでは役立つという。
調査によると、回答者の58.69%が学校が再開するまで引き続き運動計画を立てるとし、48.09%が計画通りに運動する自信があると答えた。
楊さんは、「それほど激しくない運動をする時は、両親も一緒にするよう誘っている。両親もダラダラするのが好きだが、一緒に運動をすれば、楽しさも増す」と話す。
梁さんも、「今後は、自分で決めた『シェイプアップ計画』にしっかり沿って運動したい。新型コロナウイルス感染拡大ももうすぐ収束しそうなので、すぐにでも始めてダイエットしなければ、美しい状態で会いたい人に会いに行くことができない」と話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月17日