広西生態環境庁は21日に開いた広西生物多様性保護活動記者発表会において、第13次五カ年計画(2016-20年)以降の広西生物多様性保護活動の進捗状況を発表するとともに、記者が関心を寄せる質問に答えた。科技日報が伝えた。
広西壮(チワン)族自治区は中国西南地域の重要な生態地帯で、珠江流域の重要な源流地の一つでもある。生物多様性は中国3位で、発見・命名済みの陸生脊椎野生動物は1151種で中国2位、野生維管束植物は8562種に上り、中国3位となっている。78カ所の自然保護区を建設済みで、うち国家級は23カ所で数の面では中国6位につけ、国の生態安全とエコ文明建設戦略の中で重要な地位を占めている。
生物多様性の保護をさらに強化するため、広西は湿地資源、動植物資源、外来種、重要野生生物種資源原生地の保護と脅威の状況などの調査に取り組んでいる。弄崗、大瑶山、猫児山、木論などの自然保護区で調査するための区画を設け、生態定点観測を展開している。ゴールデンヘデッドラングール、カオビットテナガザル、サイカス・デバオエンシス、Horsfieldia hainanensis Merr、カメリア・インプレシネルヴィスなどの希少野生植物と絶滅危惧野生動物の調査と保護を展開している。
同時にゴールデンヘデッドラングール、フランソワルトン、カオビットテナガザル、センザンコウ、チュウゴクワニトカゲ、カササギサイチョウなどの絶滅危惧野生動物の救助・保護と人工繁殖を効果的に推進している。広西に特有のゴールデンヘデッドラングールの数は当初の598匹から現在の約1300匹に増加しており、崇左ゴールデンヘデッドラングール自然保護区で中国初の霊長類生物回廊が建設された。カオビットテナガザルは当初の3グループから5グループに増え、個体数は22匹から32匹に増えた。2017年以降はフランソワルトン、チュウゴクワニトカゲ、センザンコウなどの野生への復帰活動の相次ぐ展開に成功しており、広西の絶滅危惧野生動物保護活動の重要な一歩を示してもいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年5月24日