インスタント食品が流行中の現在、タニシ麺、酸辣粉(酸っぱ辛い極太春雨ヌードル)、ミニ火鍋、どんぶりなどが次々にインスタントなものになって店の棚に並ぶようになった。昔から南京の名物軽食・鴨血粉絲湯(アヒルの血を固めた「鴨血」と春雨のスープ)も例外ではない。中国新聞網が伝えた。
最近、このスープのインスタント商品製造の基準が制定され、品質がよりよく保証されるようになった。
基準制定:「アヒルの血の含有量」は50%以上
江蘇省の複数のメディアの報道によると、南京市市場監督管理局はこのほど「鴨血粉絲湯及び類似商品の食品製造許可関連事項に関する通知」を通達し、メーカーが同スープの製造技術を明確にするよう規定したと同時に、通知に列挙した基準に合致しなければ、関連商品の食品製造許可を申請できないと規定した。
同基準に基づくと、インスタント製品の具材やスープのパックは中身の重さの50%以上でなければならず、かつ固形分も50%以上でなければならない。
特製スープにはアヒルの血、アヒルの腸やレバーなどアヒルのさまざまな部分と出汁が1つのパッケージに入っていて、重量はこの料理全体の重さの50%以上でなければならない。またスープに含まれる固形分、つまりアヒル由来のものが50%以上でなければならない。
このほか、特製スープはメーカーが独自に製造したものでなければならず、春雨などそのほかの材料は、外部から調達する場合はそれに応じて食品製造許可など関連情報を明記しなければならない。
現在ネットで売られているインスタントの同スープには、南京冠生園などの焼き菓子の老舗ブランドのもの以外にも、回味賛や鴨得堡といったオフラインのチェーン店ブランドのものもいくつかある。
回味賛のプレーン味の商品を例にすると、同商品は1箱229.5グラムで、うちアヒルの血を固めた「鴨血」と腸・レバーは総重量が160グラムで全体の70%を占め、製造基準で定める50%を大幅に上回る。淘宝のコメント欄では、購入者の多くから「本場南京の味と一緒」、「本物にかなり近い味」などと高く評価されている。
このスープの熱心なリピーターである南京市民の邱さんは取材に、「現地ブランドのチェーン店で食べると平均20元(1元は約17.0円)くらいする。淘宝のインスタント商品は16元、ほかのブランドは15元から22元ほどで、インスタントはオフラインの店で食べる時と値段がそれほど変わらない」と話した。
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