職場のチームビルディングが不人気?若者が好きなものにするには? (2)

人民網日本語版 2021年07月19日13:02

知乎で職場の心理問題に答える夏熔熔さんは、「チームビルディングの本来の目的は従業員一人一人をチームビルディングに溶け込ませ、企業の文化を理解してもらうことにある。新人側は積極的な狙いがあり、新しい環境、新しいチームに溶け込みたいとしているが、この目的を達成すると、チームビルディングに参加する時の最大の原動力が失われる。チームビルディングのスタイルに目新しさがなければ、あまり意味がないと考えるようになるのは自然なことだ」と分析した。

路さんは、「職場の新人は仕事のプレッシャーが小さく、余暇時間が他の人よりもあるので、遊びに積極的な人が多い。しかしベテランにしてみれば、まず仕事上の責任がより重くなり、チームビルディングから戻ってきたら残業や急ぎのプロジェクトが待っているかもしれない。次に余暇時間へのニーズが仕事の報酬に対するニーズを上回る。さらに家庭、高齢者、子どものケアもあり、夜間や週末は時間が自由にならないため、チームビルディングを欠席する人が多い」との見方を示した。

どんなチームビルディング活動が人気か?

それでもチームビルディング活動はしなければならない。ではどんな活動がよいチームビルディング活動になるのだろうか。

路さんは、「まず、従業員の休息時間を奪わないこと、従業員に費用を負担させないことが、最も基本的な原則だ。次に、目的をあまり強く打ち出さないことだ。一目でわかるようなトレーニング効果を狙ったゲーム、協力促進の意図があるゲームなどは、強制されているような感じがして反発されやすい。最後に、チームビルディングのスタイルに新鮮さがなければならない。これまでに体験したことがないコンテンツを体験してもらい、没入感と楽しさの中で何かを得るというのがいい」との見方を示した。

路さんの会社ではよく気軽な食事会を開き、会社が料理の大部分を手配し、社員からの持ち込みも歓迎している。「強制ではないが、気持ちが通い合えばいいなと思う。うちではチームビルディングでスローガンや理念を語らないようにしている。みんなにもっと和やかな雰囲気を楽しんでもらいたいからだ」という。

来さんは現代の若者の嗜好を踏まえて次のように提案する。

「チームビルディングで社員を最もちゅうちょさせるのは休日が奪われてしまうことなので、会社は業務に差し支えないのであれば、金曜日の午後を活動に充てて、従業員に『週休2.5日』と思わせるようにすれば、参加しようという意欲をある程度高めることができる。また今はチームビルディングの多くが屋外での体力を使うゲームに偏りがちだが、これは実際の状況を踏まえて行うべきであり、仕事の圧力が高い会社では、従業員の意見をよく聞いて実行可能なプランを実施するようにするといい」。

ある心理学の専門家は、「実際、若い人がチームビルディングが好きかどうか、カギは自分の職場が好きかどうか、職場の人間関係が好きかどうかにある。この点がより重要だ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月19日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング