東京五輪に参加する中国代表団の名簿が14日に発表された。これにより新型コロナウイルスの影響で1年延期となり、5年かけて行われた代表枠争奪戦が幕を閉じた。中国新聞社が報じた。
過去最大規模
2016年のリオデジャネイロ五輪に派遣された中国代表団は711人で構成され、うち選手が416人だった。当時の時点で、中国国外で開催される五輪に派遣される代表団としては過去最大規模となった。
そして今回、その記録が再び塗り替えられ、中国は東京五輪に代表団合わせて777人を派遣することになった。うち、選手が431人(女性298人、男性133人)で、代表団の規模も、選手の数もリオデジャネイロ五輪を上回った。
出場種目も最多
東京五輪では33競技339種目が実施されるが、中国代表団は、サーフィン、野球・ソフトボール、ハンドボール以外の30競技225種目に出場する。中国国外の大会としては出場する種目も最多となった。リオデジャネイロ五輪で、中国代表団は26競技210種目に出場していた。
最強メンバー
東京五輪に参加する選手431人のうち、11競技に出場する24人の選手が過去の五輪で金メダルを獲得している。うち、朱婷選手や馬龍選手、鍾天使選手、趙帥選手など19人はリオデジャネイロ五輪の金メダリストだ。
その他にも世界大会の金メダリストもたくさんおり、各競技で金メダルラッシュを狙う。特に卓球や水泳の飛込、女子重量挙げは、ほぼ全員がワールドチャンピオンという「ドリームチーム」となっている。
東京五輪でも、中国はベテランと若手の選手の融合という伝統を引き継いでいる。うち、龐偉選手(射撃)、呉静鈺選手(テコンドー)、鞏立姣選手(陸上)、董棟選手(トランポリン)などのベテラン勢は五輪の常連だ。
リオデジャネイロ五輪と比べると、東京五輪が初めての五輪出場となる選手の割合はやや減少した。(東京五輪67.98%、リオデジャネイロ五輪73%)。つまり、中国の五輪代表団の多くのチームがリオデジャネイロ五輪で世代交代を進めたということで、東京五輪では、最も脂ののった選手たちの活躍が期待される。
外国人コーチの数も過去最多
東京五輪では、米国やドイツ、英国、フランスなど19ヶ国の外国人コーチ30人が中国代表団の一員として、陸上、ボート、水球、ラグビーなど17競技の選手をサポートすることになる。
リオデジャネイロ五輪では、中国代表団に所属していた外国人コーチは、米国、ドイツなど11ヶ国から来た29人だった。2012年のロンドン五輪まで遡ると、8競技の11人が外国人コーチだった。
これらの外国人コーチが加わったことも、中国がオリンピックに出場する競技をさらに増やすことを実現するとともに、多くの種目で優秀な成績を挙げることができるようになっている主な要素となっている。
「00後」の選手の活躍に期待
リオデジャネイロ五輪で、「00後(2000年以降生まれ)」の選手が初めて五輪の舞台に立った。なかでも、当時15歳だった任茜選手は、飛び込みの女子10メートル高飛込で金メダルを獲得。中国の「00後」としては初の五輪金メダリストとなった。
現在、中国のスポーツ界の未来を担う「00後」の選手たちの活躍に多くの人が期待を高めている。
東京五輪で、中国代表団が金メダルを何枚取れるか予想するのは難しいものの、たくさんの「00後」の中国人選手が、7日後に始まる東京五輪で、人生における最高のパフォーマンスを見せて活躍してくれることは間違いないだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年7月16日