第5回デジタル中国建設サミットが福州で開幕した時の様子。(撮影・陳永整)
18の分科会でデジタル分野の最先端の話題を取り上げ、30以上の特色あるイベントで交流の中身を充実させ、100人のアカデミー会員・専門家と100人のデジタル産業のリーダーたちが参加して講演を行い、1千社を超える中国内外の企業が参加・出展し、2千人近くの来賓がデジタル技術とプロジェクトのマッチング商談を踏み込んで行った。このような大きな成果を上げた第5回デジタル中国建設サミットが、7月24日に福建省福州市で閉幕した。人民網が伝えた。
開幕式が行われた23日、国家インターネット情報弁公室は「デジタル中国発展報告(2021年)」を発表した。それによると、2017年から20年までの間に、中国のデジタル経済の規模は27兆2千億元(1元は約20.2円)から45兆5千億元に増加して、世界2位をキープし、国内総生産(GDP)に占める割合は32.9%から39.8%に上昇した。中国は世界で規模が最大で、技術が最も進んだネットワークのインフラを完成させた。21年末現在、中国には5G基地局が142万5千ヶ所建設され、規模で世界の60%以上を占め、5Gユーザーは3億5500万人に達し、ギガビット級通信のユーザーは3456万世帯に達し、全国の行政村と貧困を脱却した村のブロードバンド通信のカバー率は100%に達した。21年末現在、IPv6アドレスの資源規模は世界一、IPv6ネットワークのアクティブユーザー数は6億800万人に上る。計算力の規模は世界2位で、過去5年間近くの計算力の年平均増加率は30%を超えた。データ資源の開拓状況を見ると、17年から21年の間にデータ量が2.3ゼタバイト(ZB)から6.6ZBに増え、世界の9.9%を占めて世界2位になった。ビッグデータ産業の規模が急速に拡大し、17年の4700億元から21年は1兆3千億元に拡大した。
同報告によると、デジタル技術イノベーションの面で、中国の5Gは技術、産業、応用の全面的なリードを実現し、高性能計算が優位性を維持し、北斗衛星ナビゲーションシステムのカバー範囲が世界に広がって大規模に応用された。半導体の独自開発能力が緩やかに向上し、国産の基本ソフトウェア(OS)の性能が大幅に向上した。人工知能(AI)、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、ブロックチェーン、量子情報などの新興技術で世界の先頭集団に加わった。21年の情報分野における特許協力条約(PCT)に基づく中国の国際特許出願件数は3万件を超え、17年比60%増加して、世界に占める割合が3分の1を超えた。
同報告によれば、デジタルが社会に寄与する面を見ると、17年から21年までで、中国のネットユーザー規模が7億7200万人から10億3200万人に拡大し、ネット普及率は73%に上昇し、特に農村地域のネット普及率が57.6%に上昇し、都市部と農村部のネット普及率の格差が11.9ポイント縮まった。国家スマート教育プラットフォームの建設が加速し、中国のすべての小中高校(分教場を含む)がネットにつながった。全国統一の医療保険情報プラットフォームが完成し、省を跨ぎ居住地以外で医療サービスを受ける際の自動カルテ作成と入院時の直接精算が実現した。ネット応用の高齢者対応とバリアフリー改善の行動が踏み込んで実施された。ネットによる貧困脱却とデジタル農村建設が引き続き推進され、都市部・農村部の人々がデジタル化発展の成果を享受した。
基礎を打ち立てて土台を築く段階から、蓄積を増やして勢いよく発展する段階へ、発展の始まりから、発展の持続的な拡大へ、デジタル中国建設はこのように絶えず確実に歩を進めてきた。同弁公室の曹淑敏副室長は、「引き続きデジタル中国建設の全体的展開を強化し、デジタル技術イノベーション、デジタルインフラ、デジタル経済、デジタル政府、デジタル国際協力などの面からデジタル中国建設を推進していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月25日