ビデオ通話を通して、中国の月探査プロジェクトの副総指揮を務める、中国国家航天局月探査・宇宙工学センターの劉継忠センター長と共に「百度·文心基盤モデル」を発表する王CTO(写真提供・百度)。
世界初となる宇宙分野の基盤モデル「宇宙飛行-百度·文心基盤モデル」が21日に行われた「百度世界会議2022」で発表された。 科技日報が伝えた。
中国のインターネット検索大手・百度は2021年12月、「中国月探査・宇宙工学人工知能(AI)世界戦略協力パートナー」となり、深宇宙探査に応用できるAI技術の研究開発に取り組み、AI技術と宇宙飛行テクノロジーの融合、イノベーションを推進するようになった。
百度の王海峰・最高技術責任者(CTO)によると、文心基盤モデルは膨大なデータや知識から学習し、ある業界または分野の「専門家」になることができる。現時点で、文心ファミリーとして、20以上の基盤モデルが発表されている。それには、電力や金融、バイオコンピューティングとった分野の「専門家」が含まれている。今回そこに加わった宇宙分野の「専門家」は、宇宙飛行データをスマートに収集、分析、理解し、深宇宙探査スマート感知、計画、コントロールといった技術のブレイクスルーをサポートできると期待されている。
文心ファミリーの急速な拡大は、ディープラーニングプラットフォーム「パドルパドル」があるからにほかならない。パドルパドルは、中国が初めて独自に研究開発し、オープンソースの産業級ディープラーニングプラットフォームで、現時点で、開発者477万人、企業・事業機関18万機関が集まり、56万のモデルが構築されている。
百度の創業者で、李彦宏・会長兼最高経営責任者(CEO)は、「ディープラーニングフレームワークは、デジタル経済発展のコア技術。中国が必ず優位性を確保しなければならない重要な分野だ」と強調する。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年7月22日