「将来は自動運転タクシーを利用するのに、料金が現在の半分になる」。7月21日、百度(バイドゥ)の創業者で会長兼最高経営責任者(CEO)の李彦宏氏は百度世界会議2022で、「自動運転がタクシー料金を大幅に引き下げ、一部の都市では購入制限政策や走行制限政策まで変える可能性がある」と述べた。中国新聞網が伝えた。
百度は同会議で、第6世代量産型自律走行車「Apollo RT6(アポロRT6)」を公開した。特徴の1つはハンドルがないことで、ドライバー不要を意味する。百度の説明では、アポロRT6は都市の複雑な道路網をドライバーなしで自律走行でき、コストは25万元(1元は約20.3円)だという。
百度の計画では、アポロRT6はまず2023年に傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑」に投入される。分析によれば、「アポロRT6の量産が実現すれば、自律走行車の大規模な配置が加速するだろう」という。
李氏は同会議の中で、「百度は自律走行車のコストを、業界の標準的コストの10分の1まで下げて、一般的な新エネルギー自動車並みの価格にする。百度が自律走行車を全国各地に1万台ほど配置できるくらいまで、自律走行車のコストを大幅に低下させ、将来はロボタクシーを呼ぶのに、今の半分の料金でよくなる」と述べた。
これはどうやって算出したのか。百度の関係責任者は取材に対し、「(自律走行車の)稼働サイクルを5年として計算すると、一線都市なら、車両コストを計算に入れないとして、オンライン配車サービスのドライバーのコストが毎月8千元かかるが、アポロRT6の最大の優位性はドライバーが不要なことだ。1台のコスト25万元を5年で割ると毎月の平均コストは約4100元になり、運営コストが下がれば、その分だけ消費者の利用コストも下がることになる」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年7月22日