中国気象局はこのほど、陝西省商洛市に秦嶺国家気象観測所を設立すると発表した。これは漢江流域の川上気候エリアで唯一の気象観測所となり、中国気象局が設立した26ヶ所目の気象観測所となる。同気象観測所は秦嶺地域の気候及び気候変動、複雑な地形の雲・雨物理メカニズムなどに焦点を絞り、科学研究を展開する。陝西省及び関連当局・機関の資源を集め、国家秦嶺生態保護・グリーン経済発展戦略を支えるほか、国と地方の気候変動への対応、エコ文明の建設、経済・社会の発展にサービスを提供する。人民日報が伝えた。
同気象観測所は今後、連続的・立体的・全天候型・高分解能の秦嶺多層的生態気候観測システムの構築を基礎とし、秦嶺地域の詳細な予報・警報、気候変動の影響の評価、生態環境の変化、中央水塔の水資源高効率利用、人工降雨(降雪)効果検証・評価、秦嶺生態観測・分析などの研究能力の向上を重点とし、二酸化炭素排出量ピークアウト及びカーボンニュートラルの目標をめぐり秦嶺の太陽光及びカーボンシンク資源の評価・研究を展開する。また、秦嶺地域異常気象観測・警報研究及び災害リスク評価を展開していく。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年11月17日