書道作品というものは書道紙に毛筆で書き上げるのが一般的だが、カーテンに書かれた書を見たことがあるだろうか?「00後(2000年代生まれ)」の雅婷さんはこのほど「書道カーテン」を作りあげ、多くのネットユーザーから、「吹きぬける風さえも文芸的」といったコメントが寄せられている。
福建省泉州市出身の雅さんは、「白地のカーテンに書道作品を完成させるのに3日をかけた」と話す。もともと、彼女の机の前には、キャラクター柄のカーテンをかけていたが、中国風のインテリアとはあまりそぐわなかったのだという。そこで、雅さんは、白地のカーテンに毛筆で字を書き、「書道カーテン」を制作した。
彼女の部屋の窓際には机が置かれており、机の上には古代の「文房四宝」である筆、墨、紙、硯が置かれ、「書道カーテン」を引き立たせている。
一陣の風が吹くと、カーテンが風になびき、文字も揺れ、文字がまるで動き出すようで、独特の雰囲気を醸し出す。
雅さんは、いずれも古代の有名書家である懐素と黄庭堅の2種類の書を書いた。彼女は、これまでに、この「書道カーテン」をSNS上に幾度となく投稿し、何十万もの「いいね!」を得ていた。彼女は2月9日に動画を投稿し、ネットユーザーに「詩を作ろう」と呼びかけ、約3万の「詩人」から情熱的なコメントが寄せられた。
書道をこよなく愛する雅さんは、このほか、アンティークの「書道ランプ」や「書道テーブルマット」、「書道扇子」、「書道スマホケース」、「書道キーホルダー」など様々なオリジナル書道グッズも開発している。春節(旧正月、今年は1月22日)連休中には、自宅に飾る対聯(家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)の制作も引き受けたほか、自分が書いた春聯を屋台で売りに出したという。
「人民網日本語版」2023年3月1日