名作ドラマの再放送が心身の健康に効果 (2)
米国のある研究によると、自分が好きなドラマを何度も見ることは、意志力や自制力の向上につながり、心理的な健康に有益だという。研究結果の信憑性はさておき、生活リズムが速く、大きなプレッシャーを浴びる現在の環境の下で、ドラマ再放送によってネットに溺れている観衆をテレビの前に引き戻し、過去を懐かしませたり、リラックスした一時を過ごさせることができるのであれば、試してみるのも悪くないだろう。
それに、各テレビ局が放映するドラマは決して思いつきで決定されるわけではない。市場を分析した上でテレビ局が独自に選択したものだ。どのドラマが再放送できるのか?どの時間帯に放送するのか?何回放送するのか?すべての要素を総合的に検討した上でコストや観衆の要望、宣伝効果などの諸条件と刷り合わせて決定される。もし再放送ドラマの視聴率が悪ければ、テレビ局は自然に編成を考え直すだろう。
また別の角度から見ると、他局とバッティングしてでも過去の「名作ドラマ」の度重なる再放送を止めない理由は、やはり時代を経ても変わらない質の高さや長い時間をかけて選りすぐられたドラマには、以前と変わらず視聴者を引き付ける魅力があるからだ。悪評ばかりの質の悪いドラマでは、たとえ再放送をしても誰も見ないだろう。
テレビ局に過去の名作ドラマばかり再放送するような保守的な姿勢を止めさせるためには、現在のドラマの質を高め、多くの名作ドラマと同等の質の高いドラマをより多く製作することが重要だ。現在お茶の間にあふれている嫁と姑の確執や、スパイ戦といった画一的なテーマや、中国ドラマの内容・質を薄め、生活からまるでかけ離れたテーマを描く悪癖から脱却しなくてはいけない。ドラマ産業が量から質へと変化したとき、我々のテレビ番組の内容はより健全で多様化したものになるだろう。現在繰り返し再放送されている名作ドラマはその時になってようやく役目を終えることになる。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年2月22日
◆は女へんに環のつくり