三池崇史監督の「藁の楯 わらのたて」カンヌで酷評相次ぐ
第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品されている三池崇史監督によるアクションサスペンス映画「藁の楯 わらのたて」が20日にカンヌで上映された。映画は、10億円の懸賞金のため全国民から命を狙われることになった凶悪犯を警視庁警備部SP 5人が命がけで移送する48時間を描いている。「新華網」が伝えた。
やくざ映画などを得意とする三池崇史監督のこれまでの作品は、大部分が笑いと暴力、サスペンスなどの要素を併せ持ち、過剰な暴力描写で常に物議を醸してきた。三池崇史監督は「このような毛色の違う映画をカンヌ国際映画祭が選出してくれたことが、非常に光栄」として、「この映画を観衆が楽しんでくれればいい。パルムドールはチャンスがあれば欲しいが、そういうタイプではない」と語っている。
同映画はカンヌで多くの辛口の批評を受けている。英国紙「ガーディアン」は「野蛮で馬鹿げている」、「穴だらけのプロット」と星1つの辛辣な批評を掲載し、英「スクリーンデイリー」誌は「三池崇史はサスペンスも撮れるということを示したかったようだが、このアクションサスペンスは期待されたレベルに達していない」として「映画のプロットが破綻している上に、明らかに法的な説得力がないことが、映画の面白みを半減させている」と批評している。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年5月23日