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ピーター・チャン監督作「中国合夥人」 我々が実現させた「中国の夢」 (3)

 ■「中国の夢」を実現させたあらゆる人々の物語

 「中国合夥人」の主人公たちの経歴は、この30年間における中国のあらゆる事業の創業者たちの経歴と重なる。陳可辛監督は、中国の有名企業の創業者である馬雲氏、王石氏、李開復氏、馮侖氏、張朝陽氏、李国慶氏をはじめとする、すべての創業者たちに敬意を表すため、映画のエンディングに、あえて実物の創業者の近影の写真と昔の写真を対比させ、創業者が夢を実現させた物語をビジュアル的に伝えようとした。

 多くの創業者たちは映画の中に自分たちの姿を重ね合わせて、共感した。中国大手デベロッパーのSOHO中国有限公司代表取締役の張欣氏は映画を見た感想を、「これは決して兪敏洪氏の個人的な物語ではない。兪敏洪氏と同世代の創業者や懸命に奮闘してきた、海外留学をした、海外留学から帰国した、田舎者の、上場した、あらゆる人々の物語だ」として「映画に描かれている衝突、苦労、成功、喜びすべてを私は経験してきた」と語っている。

 新東方教育科技集団の共同そ創業者であり、映画の物語の原作者でもある徐小平氏は「映画の中の孟暁駿の役柄には画期的な意義が含まれている。1980、90年代に中国で起こったアメリカ留学の大ブームは、21世紀になって歴史が逆転し、現在中国がアメリカに取って変わった。特に70年代、80年代、90年代生まれの中国人たちにとって、中国は夢を追いかける肥沃な土壌となった」と映画について語った。

 ■ネットユーザーの映画批評「夢や友情が持つ力を喚起させる映画」

 ヴィッキー・チャン監督デビュー作の「致我們終将逝去的青春」と比較すると「中国合夥人」はより現実的だ。あえて青春や友情について強調していないが、非常にストーリー性がある。最近、習近平・中国国家主席が北京大学生に返信した手紙の中で「中国の夢」のことが触れられていた。この映画は、何も成し遂げられない駄目人間が、中国式の夢を実現し、人生を逆転させる物語だ。観衆はその中で、現実や尊厳、奮闘、創業のあらゆることを見ることができる。我々はあの時代を経験していないが、間違いないのは我々にも自分たちの「中国の夢」があるということだ。

 個人の映画批評サイト「韓景峰看電影」では同映画について、「『中国合夥人』は比較的出来のいい主流商業映画だ。非常に前向きなエネルギーに溢れている。見終わった後の感想もさわやかで、テンションも上がる。『ラブソング』のような文芸の質を備えながら、物語もきっちりと描いている。映画は少しナルシストなテーマに偏る傾向もあるが、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)のような人の心を突くような鋭い痛みや警告を伴う映画とは異なる、人の心を励ます映画になっている」として「夢や友情が持つ力を人々に喚起させる映画」と批評している。

 (編集MZ)

 ◆登へんにおおざと

 ◇人べんに冬

 「人民網日本語版」2013年5月27日

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