中国市場に活路を見出す韓国人監督
韓国ホラー映画「こっくりさん(分身娑婆)」(05)の中国版リメーク作第2弾となる「Bunshinsaba2」(中国題:筆仙2)が17日に中国で公開され、好調なスタートを切っている。このほかにも、今年に入り韓国人監督がメガホンをとる映画が相次いでヒットしている。中国市場ではこれまで泣かず飛ばずだった韓国映画だが、ここにきて、韓国人監督の持つ経験と能力が注目され始めている。法制晩報が伝えた。
「ボイス」(03)、「こっくりさん(分身娑婆)」(05)などのホラー映画で知られる韓国の著名監督アン・ビョンギがメガホンを執った韓国映画「こっくりさん」の中国版リメーク作「Bunshinsaba2」が17日に中国で公開された。初週の興業収入は5000万元(約7億9500万円)を超え、中国におけるホラー映画の初週の最高興収記録を樹立したほか、6日深夜0時の時点で、興収が8000万元(約12億7200万円)の大台を突破した。ちなみに、昨年の同時期に公開されたアン・ビョンギ監督の同作のパート1にあたる「Bunshinsaba」の興収は6100万元(約9億6990万円)だった。
このほかにも、「カンナさん大成功です!」(06)、「国家代表!?」(09)の韓国キム・ヨンファ監督がメガホンをとった中韓合作映画「ミスターゴー」もこの夏に中国で公開され1億元(約15億9000万円)を超える興収をあげたほか、今年の上半期ではイ・ヨンエ主演の「ラスト・プレゼント」(01)で知られる韓国のオ・ギファン監督がメガホンをとった「別れの契約」が中国で2億元(約31億8000万円)に近い興収を記録した。
これまで韓国映画や韓国スターたちは相次いで中国へ進出するものの、大した成功を収められず挫折を受け続けてきたが、ついに韓国の映画監督たちが韓国が得意とするジャンル映画(ジャンル分けが簡単にできる、特徴がはっきりした映画)の熟練した経験と能力で中国市場に活路を見出した。