注目される今年のお正月映画 (2)
ポイント2:ベテランはどのように自分を超越するのか?
今回のお正月映画、馮小剛(フォン・シャオガン)監督が葛優(グォ・ヨウ)や王朔(ワン・シュオ)と組んで再び手がけたコメディ作品「私人訂制」は12月19日に公開される。12月には他にコメディ映画がないため、同作品は馮監督のコメディとして興行収入を更新すると見られる。馮監督と同様、(中国で)お正月映画という概念を生み出した成龍(ジャッキー・チェン)も、自分を超越することができるかどうかという挑戦に直面している。彼が出演する「ポリス・ストーリー2013」は「私人訂制」に続いて封切られる。成龍のキャリアを見ると「ポリス・ストーリー」シリーズは代表作とも言えるが、キャリアも後半に入った彼が警官の制服を着るのは観客にためらいを与えるかもしれない。
「成龍はアクションコメディで成功した。去年の『十二生肖』はこの昔ながらの道に戻って大きな成功をおさめた。『ポリス・ストーリー2013』はアクションコメディではなく、興行収入の予測も『十二生肖』ほどではない」。成龍のお正月映画が失敗に終わったことはなく、ある程度の水準さえ保っていれば興行収入に問題はないと見られる。
ポイント3:新世代も「興行収入の嵐」に?
今年のお正月映画では寧浩(ニン・ハオ)監督の「無人区」が最も注目を集めている。同作品は4年前に撮影が終了していたが、公開日は何度も変更された。もっとも業界では「無人区」の市場でのパフォーマンスについて、公開が何度も先延ばしされたことが逆に興行収入の面ではプラスになる可能性があると予測している。
2011年に「失恋33日」で興行収入の記録を樹立した滕華濤監督も今年のお正月映画で新作「等風来」を公開する。同作品は「失恋33日」の原作者、鮑鯨鯨の小説をベースに、新世代の倪◆が主演し、文芸作品のムードで若者の奮闘や夢を追う姿を描いている。しかし馮小剛や成龍の作品と同じ時期に公開される同作品は「失恋33日」ほどの成功を収めるのは難しそうだ。(編集YH)
◆は女へんに尼
「人民網日本語版」2013年11月19日