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文化交流の懸け橋を支える日本からの帰国者--任正平さん (2)

任正平さん。

 ----日本に行ってみて、日本や日本人に対する考えは行く前と比べて変わりましたか?

 私は日本に行く前に日本語を学んでいましたし、多くの書籍にも触れて日本についてかなり知っていました。日本に行って、自分が学んだことはこういうことだったのだと確認することが主でした。日本人の家庭やどこかにいくときも、多くの疑問を抱いていきました。どうして日本人はこんな風に考え、こんなことをするのか、こうした疑問を抱いて日本に行ったのです。

 日本に行く前と行った後の考えにどんな変化があったかといえば、まずは、当初私たちの先生(北京外国語大学)の多くは日本から帰ってきた人でした。当時、中国といえば空気がとても汚いと感じるなどと先生方がいうので、当時は心の中であまりに言い過ぎだと思っていました。日本に行ったばかりの時、中国のあれこれ悪いと言われていたことを思い出して、先生に対して少し反感の気持ちが芽生えていました。自分が中国を出てから初めて帰国した時、首都空港のターミナルを出ると電灯があまり明るくなく、周りが暗かった。日本の空港のようにたくさんの広告の看板もなく、電燈も明るくないと思いました。実際、私が日本に初めて行った時の空港は小さな空港で、福岡でしたが、照明は明るくまぶしいくらいに感じました。日本に行く前と行った後はこのような変化がありました。

 ----留学中で、最も印象深かったことを教えてください。

 私は日本でほかの人と初めて会った時、なんだか警戒されていない感じを受けました。彼らは予め相手の言うことの真偽を考えたりしません。中国で昔から言われる言葉に「人を害する心はあってはならないが人を警戒する心もなくてはいけない」とありますが、この言葉は日本では感じませんでした。

 例えばある時、私は友人と電車に乗って出かけました。切符を買って駅に入り、途中まで行って乗り換える必要がありました。私たちは目的地までの切符を買ってありましたが、乗り換えのために改札を通らなければなりません。この時、友人は切符を探しましたが、見つかりませんでした。ですが、私たちは一緒に駅に入ったのだから、道理から言えば切符がなければ、駅には入ってこられないはずです。これは誰の目にも明らかです。その後、駅員が来たので、私は一緒に終点までの切符を買ったのだが、彼の切符が見つからなくなり、失くしてしまったと説明しました。するとその駅員は窓口で切符を失くしたようなので、無料で残りの道程の切符を発行するように頼んでくれました。

 またある時は、神戸でワシントンホテルというところに行きました。神戸駅は中国と同じで北京で言ったら大望路駅が八王墳とも呼ばれるように、1カ所の駅に複数の名前がついていたり、一つの場所にいくつもの駅があり、同じ駅名がついていたりします。例えば神戸駅と呼ばれる場所であるものの、出口を間違えるととても面倒です。当時私はうっかりしました。駅を出た後、駅員にホテルはどこかと尋ねると、駅員は一駅乗り過ごしたから戻らなければならないといいました。ご存知の通り、日本の交通費は高くて、一駅でも130円か、140円もかかります。最終的に彼は私にこの切符で一駅戻りなさいと切符をくれました。道理から言えば私は駅を出る前に人に尋ねればよかったのです。当時、私は出口を見つけることができずに改札を出ました。出た後、近い出口はどこかと尋ねたのです。まず彼はキセル乗車だとは思わなかった。これは一点目で、二点目は駅員のサービスが行き届いていたということです。なぜかというと、はっきり私自身の間違いなのに、乗り過ごした駅に戻れるように一枚の切符を渡しくれました。私はこれで大変感動しました。

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任正平さん。
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