■著作権料免除が影響力を拡大
「くまモン」の父、日本の著名な脚本家、プロデューサーの小山薫堂(こやま・くんどう)氏はこのほど上海で、日本総領事館が主催する「クリエイティビティとブランド普及」講演イベントの際、「くまモン」が日本で爆発的人気の秘密を明らかにした。日本は世界でキャラクターを使うのを最も好む国のひとつ。小山氏は、キャラクターを地方PRに採用したモデルだが、「くまモン」の普及モデルにはいくつかの鍵の融合があった、と述べた。
「くまモン」は一般の人々の日常生活と密接に融合することによって喜びと幸福感を伝える。小山薫堂氏は記者に、クリエイティビティと「日常生活」の結びつきの意義を強調した。「優れたクリエイティビティは生活が基本であり、共鳴を呼ぶ」。熊本県は大阪などで「くまモン」神出鬼没のほか、「くまモン」名刺配布など興味あるPRイベントを展開しており、「くまモン」人気は高まり続けている。生活感をさらにもたせようと、熊本県は「くまモン」専用個人サイト、ブログ、SNSアカウントを開設、専門担当者が「くまモン」ニュースを広め、ファンとの交流はスピーディーだ。
熊本県は「くまモン」におけるビジネスの融合能力の強化を図っている。県庁の支持の下、「くまモン」の著作権の許諾は無償だ。地方自治体は一般的にゆるキャラグッズに対し商標使用料を徴収、あるいは商品売上高から一定の金額を受け取っているが、熊本県庁はこれと反対に、著作権免除とした。「くまモン」肖像の使用のみが目的で、熊本県PR、もしくは熊本県産品の普及に関連するもの、果ては熊本県産の材料を用いて生産された商品も、県庁に使用申請を提出できる。結果として、熊本県以外の地方からも大量の関連商品が発売された。熊本県庁くまもとブランド推進課の成尾雅貴課長は、この退いて進んだ戦略が非常に成功し、熊本県の知名度を大いに向上させた、とみている。開放初年には、延べ3600件以上の申請を引き寄せた。(編集HT)
「人民網日本語版」2014年3月25日