一部メディアは3月14日、ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)の記事を引用し、テンセントの現在の時価総額が1500億ドルを上回り、すでにインテル、シスコ、HPなど米国の伝統あるIT大手を上回ったと伝えた。中国という巨大な市場において、テンセントやアリババなどのIT大手は入念に事業に取り組み、勢いに乗って前進し、世界も羨む成果を獲得した。しかしその輝きの裏に潜むリスクには注意が必要だ。中国のOSや重要チップなどの基礎技術面の開拓能力に限りがあるため、中国のインターネット発展には「転覆」の危険性があるのだ。人民網が伝えた。
例えばスマホ用OSは、アップルとグーグルの2社に独占されている。この構造の中、中国のモバイルネットワークの発展の命脈は、海外企業にコントロールされている。
アップルのような企業はコントロールに強い意欲を持っている。アップルの場に進出しようとするソフトやアプリは、アップルのルールを守る必要があり、さらにはその顔色を伺わなければならない。中国国内の某ネットセキュリティ企業の商品は、長期間に渡り撤去されたことがある。微信(WeChat、中国版LINE)のようなプラットフォーム化という特徴を持つ製品は、アップルのコントロールに従えば、事業範囲が大幅に制限される。アップルが将来的に、OSに似たような機能を追加し、アプリのルールにより多くの制限を加えた場合、微信の発展は危ぶまれるだろう。