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朝鮮半島をかき乱す米原子力空母 (3)

 ■中国の軍事専門家の見方

 --王宜勝・中国軍事科学院外国軍事研究部研究員

 今回の韓米軍事演習にはこれまでと異なる点が大きく2つある。第1に非常に敏感な時期であること。第2に原子力空母ニミッツを旗艦とする空母戦闘群の派遣は異例であり、軍事演習の規模と影響力が大幅に高まったことだ。

 このような非常に敏感な時期に米国が韓国での軍事演習にニミッツ空母戦闘群を派遣した目的は、以下の4つに他ならない。第1にオバマ政権が朝鮮に対して一貫した政策的立場を継続することを示すことで、「米国は朝鮮の最近の『強硬』措置によって対朝政策を変更してはいない。朝鮮が核放棄問題で具体的誠意を示さない限り、既定の政策を変更することはない」と朝鮮に警告する。第2に韓国防衛の約束を履行し、韓国への「拡大抑止」提供を継続する決意を表明する。第3に演習によって対朝作戦計画の改定と整備の根拠を得ると同時に、戦時作戦統制権の移管の準備とし、戦時作戦統制権の移管によって米韓同盟の安定性が揺らぐことのないようにする。第4に東アジア地域での軍事的プレゼンスを強化し、中露など新興大国の封じ込め、韓日など地域の同盟国のコントロールを目標とする「アジア太平洋回帰」と「リバランス」戦略を加速する。

 国際社会が朝鮮半島の関係各国が一層の善意を示し、朝鮮半島の平和と安定を共同で守ることを一致して望む中で行なわれる今回の米韓軍事演習は、全く時宜にかなっていないと言うべきだ。朝鮮半島の南北対立の歴史において、武力の誇示が真の平和をもたらしたことはない。朝鮮半島の平和と安定および朝鮮半島の核問題は、最終的に関係各国の平和的対話を通じて解決するほかない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年5月14日

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