朝鮮半島の60年間の平和は「衛星」によって打ち破られるのか (3)
■選択:「平和」か「戦争」か
パネッタ米国防長官は「この地域(朝鮮半島を指す)において、われわれと戦闘との日々の距離は1インチしかない」と語ったことがある。米紙フォーブスは、朝鮮戦争後、すでに60年間平和が続いたことを認めている。
これは朝鮮半島は爆発へのカウントダウンに入っており、60年間の平和が「衛星」1基で霧散することを意味しているのだろうか。
米国務省のヌランド報道官は12月1日、弾道ミサイル技術を用いて衛星を打ち上げる朝鮮のいかなる行動も国連安保理決議第1718号と第1874号に直接違反するとの声明を書面で出した。
外部はヌランド報道官の声明について、朝鮮に制裁を発動する方針を明らかにする狙いがあると見ている。だが、安保理が朝鮮に対して新たな、より厳しい制裁を発動するのは困難との分析もある。朝鮮は現在民生面で厳しい問題に直面し、国際社会の人道支援を必要としているからだ。
韓国・聯合ニュースは政府高官の話として、制裁の範囲と内容はこれまでと異なるものになると報じた。4月の制裁拡大は期待した効果を上げなかったからだ。
■「平和」か「戦争」か、まだ最終結論は出ず
国連はすでに朝鮮人権問題担当特使を調停に派遣した。これは良いニュースだ。恐ろしいのは独紙ハンブルガー・アーベントブラットが論じたように、朝鮮半島関係の継続的悪化に伴い、東アジアの軍拡競争が招かれることだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月4日