仏の中国人留学生、友人に頼まれたブランド品購入で大忙し (2)
共感する留学生
「本来なら一生懸命勉強して、社会でそれを実践する機会を探し求めなければならないのに、読んでいる本と言えばぜいたく品の雑誌、通る道と言えば、ショッピングセンターに向かう道」。自嘲気味の李さんに、「同感。たくさんの写真を持って、米シカゴのミシガン通りのぜいたく品ショップに行った。それもジーパンにスニーカーという学生の格好で…。そして、買ったものを抱えてバスに乗って。何をしているのか」、「本当に同感。今回帰国した時の荷物は全部、他の人の物ばかり。留学生が運び屋になっている」などと、同じく代理購入の経験がある留学生が共鳴している。
留学生の多くが取材に対して、同じような経験があることを明かしてくれた。親戚や友人に頼まれて香水や化粧品、服、粉ミルク、高級ブランドのバッグなどを買ったという。米国のある留学生は、「毎回帰国する前は本当に頭が痛い。なぜなら、代理購入の生活が始まるということだから」とし、「(李さんと)同じく、今まで連絡も取ったことのない親戚や知り合い、同級生が突然連絡してきて、何かを買ってきてほしいという。断ると、突然態度を変える人もいた。つらくて涙が出そう」と切実だ。
海外での代理購入のリスク
一方、専門家は、「留学生が海外で代理購入をする時は慎重にしなければならない。もし法律に触れたり、自分の権益が害を受けたり、海外での学業に影響を及ぼしたりするなら、元も子もない」と注意を呼び掛ける。
まず、頻繁に学校を欠席するとビザが取り消されてしまう可能性もある。代理購入の依頼が発生するのは、主に国外と中国の商品との間に値段の差があるためで、バーゲンの季節になると、代理購入をする留学生は頻繁に欠席するため、ビザを取り消されている。また、税関の規定では、旅客は5000元(約7万円)以内で、個人で使用するものなら中国への持ち込みが免税となる。ただ、1つの物品の数量は個人で使うのに合理的な範囲に限られる。一方、5000元を超える場合、税関に申告しなければならない。留学生が代理購入をしたものを所持して、中国に入国する際も、上記の規定が適用される。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年2月4日