日本語学校で学ぶ中国人学生、09年以来最低
財団法人「日本語教育振興協会」(東京都渋谷区)の最新統計によると、昨年11月30日現在、日本国内の日本語教育機関で学ぶ中国人学生は前年比4492人減の1万7998人(全外国人学生の61.8%)にとどまり、2009年以来最低の水準となった。「中文導報」が伝えた。
「日本語教育振興協会」は毎年、日本国内の日本語教育機関に就学中の学生について統計を行っており、学生が最も多かったのは2010年で4万3669人に達し、うち中国人学生は49.9%から74.1%の間で推移している。中国人学生数は2003年に過去最高を記録、3万1669人(74.1%)に上った。2010年も2万9271人(67%)の高水準となったが、2011年は東日本大震災の影響から前年比6863人減少の2万2408人に落ち込んだ。今回、昨年の数字が大幅に低下した背景には、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐる両国関係の冷却化があるとみられる。
日本政府は2020年をめどに、日本で学ぶ留学生数を14万人から30万人にまで増やす計画を進めている。独立行政法人「日本学生支援機構(JASSO)」がこのほど発表した統計によると、昨年上半期、日本の大学および日本語学校で学ぶ中国人学生は10万4887人に達し、10万人の大台を突破した。しかし最近の中日関係の悪化により、中国人学生は大幅な減少傾向にある。この流れが続いた場合、日本政府の「留学生30万人計画」の実現は危うくなる。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年1月14日