第2次大戦時に中国兵に嫁いだ日本人看護婦 一生を贖罪に (3)
1993年夏、伊藤さんと夫の宗序定さん。 |
彼女の夢
余生は日本へ帰省 世代にわたる日中友好を願う
伊藤さんは定年退職した後も平和活動に力を入れている。必要ならいつでも現地で子ども向けの愛国教育活動に参加し、講演が受賞したこともある。「子どもが私に紅領巾をかけてくれ、私を取り巻いて革命の物語りを聞くことが最も嬉しいことだ。」
日本の赤十字が1998年に伊藤さんに慰問金を贈り、また家族を連れて日本に帰国したければ政府が住宅や生活のケアをする人を手配すると通知してきた。しかし伊藤さんは申請を辞退した。「私は私を生んで育ててくれた母親を愛しているし、桜の花が咲き誇る日本も愛しているが、社会主義中国をより愛している!私の心は永遠に中国にある!」
伊藤さんには今、一つの小さな夢がある。最後の時が近づいたら、子どもたちを連れて日本に行き、親戚や友人を訪ねること。また両国の次の世代が互いに知り合い、世代にわたる友好を築くことだ。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年4月27日