中国経済を支える女性たち 中国婦女全国代表大会が開催 (2)
中国では現在、就職している人のうち46%が女性で、女性の起業や就職の規模、分野、スタイルは拡大を続けている。就職や起業する女性が増加しているだけでなく、その質も飛躍的に向上していることは注目に値する。2011年のある調査によると、女性の経済力が高まり、職業のレベルも高まっている。特に非農業に携わる女性の割合が高まり、農村で就職している女性のうち、主に非農業職に携わっている女性の割合は10年より14.7ポイント向上した。
科学界でも活躍の場を広げる女性
同大会に代表として参加していた土家(トゥチャ)族の容易さん(35)は、しとやかでとても美しい女性だった。しかし、容さんの携わっている仕事は決して「容易」ではない。
容さんは宇宙開発計画を進める「中国航天科技集団」の第一研究院第一設計部キャリアロケット総体研究設計室の副室長で、有人宇宙船総体主任設計者なのだ。
容さんは取材に対して、 「中国で科学研究に従事している女性の数や割合は非常に多い。中国には科学技術に携わる女性が2100万人以上おり、中国全土の科学技術のヒューマンリソースの約40%を占めている。女性の科学研究員は、仕事が入念でまじめ。また、強靭な意志を備えており、科学研究の分野全体で重要な役割を果たしている」と語った。
中国には容さんと同じく、2012年に中国人女性で初めての宇宙飛行を行った劉洋さんや今年6月に宇宙飛行を行った王亜平さん、中国中医科学院の屠◆◆(=くちへんに幼)教授など、優秀な科学技術者がたくさんおり、各分野でたゆまぬ努力を続けている。