SNSに潜り込む人増加 うかうか好きなことも言えない!? (2)
親が潜り込んで子供の監視
「微信に潜り込んでいた家族にやられた」というのはある大学生のネットユーザー。「最近、微信で友人が『結婚します』と投稿しているのを目にし、コメントしたところ、実は全くの嘘で、その投稿の最後に『これを転送しないと不幸になる』などと書かれていたため、すぐにその『結婚します』の投稿を転送した。その後は悲惨だった。家族のみんなから電話がかかって来て、『大学も卒業していないのに何が結婚だ』とか、『学校でどんな悪いことをしている』とか、結婚に関するいろんなことを言われた。ひたすら説明に追われ、疲れるほど話した。後になって、実は母方の伯父が微信に潜り込んでいたことを知った。『結婚します』という投稿を家族に話したのもその伯父。騙された。こんなことはもうこりごり」 と語る。
上司が潜り込んで部下を監視
留学事業に従事している宋さん(女性)も「微信」でうっぷんを晴らすのが好きだ。宋さんは、「うちの経営者は本当にケチ。例えば、端午節(端午の節句)の時は従業員1人につき粽を2つしかくれないし、中秋節(3大節句の1つ)なんかは、1箱の月餅を数人で分けなければならない。最近、微信でよく文句を言っていた。でも、その中に経営者が潜り込んでいるとは考えもしなかった。その後、経営者に呼び出された」という。
また、別の女性も、「最近上司に『麗江市(雲南省)への旅行は楽しかったみたいだね。雪山も行ったんだ』と言われた。これは別になんともないけど、上司がこっそり潜り込んで部下の言動を監視していることに驚いた。多分、携帯の番号を使って私を見つけたのだろう。私は連絡先追加のリクエストを送る前に、パスワードを入力する機能を使っていないから、いつの間にか潜り込まれていた」と語る。別のネットユーザーも、「なんか怖い。経営者の悪口を言っていないからよかったけど。今後は気をつけないと」と警戒している。