霧で足止めの雲南省空港 4日も遅延続く 一部混乱も
3日に発生した濃い霧の影響で440便が欠航した中国・昆明長水国際空港(雲南省昆明市)は4日夜も多くの便が遅延し、痺れを切らした旅客が自動チェックイン機を破壊するなど混乱も生じた。京華時報が報じた。
4日午後9時(日本時間同10時)の時点で、到着便は306便、出発便は226便。現場では、複数の自動チェックイン機が破壊され、一部係員がチェックインカウンターから退避、チェックインカウンターのコンピューターで勝手に運航状況を調べる旅客が出るなど混乱が生じた。このほか搭乗口をふさぎ運航を妨げたり、アナウンスで空港や航空会社の職員を呼んだりなどする旅客もいた。
関係部門は旅客に対し、空港や航空会社の指示に従い落ち着いて搭乗し、人為的な原因による遅延を防ぐよう呼びかけている。空港は各航空会社と連携して各便の運航を確保し、足止め状態の解消に努める方針。
雲南省気象台の普貴明・首席予報士によると、今回の濃い霧は、暖かく湿った空気が冷たい地面や海面上を移動するとき下層が冷却されて生じる「移動霧」が、水蒸気の増加に伴い成長したもの。寒気の入り口に位置する長水空港は、いったん西南地区から湿った暖かい空気が流れ込むと、濃い霧が発生しやすいという。(編集YT)
「人民網日本語版」2013年1月5日