中国で新年会の取り消し相次ぐ 社員が不満を表明
【中日対訳】 英フィナンシャル・タイムズ紙のウェブサイトは1月31日、「中国人社員、不愉快な新年を送る」と題する次のような記事を掲載した。環球時報が伝えた。
中国人社員にとって最も腹立たしいことは、新年会(旧暦)の取り消しだ。企業の経営者は新年会の時ばかりは大盤振る舞いをし、ごちそうを用意するばかりか、iPadやiPhoneをくじ引きの景品にすることもあるからだ。
しかし中国政府の節約呼びかけ、経済成長率の低下による影響を受け、中国各地の地方政府部門および国有企業の多くは、今年の春節(旧正月、今年は2月10日)の新年会を取り消すか、予算を大幅に削減した。一部のグローバル企業は、「政府官僚を宴会に招くことは今や困難になっている」と表明した。これは彼らが政府の提唱する節約に積極的に応じているからであり、中国指導層の腐敗取り締まり強化の取り組みの一つになっている。
民間企業もまた、節約に参加している。一部の企業はファーストフード店での新年会を予定しており、社員がSNSを通じて抗議する始末だ。飲食店、フラワーギフト、高級酒、高級腕時計の業界関係者は、節約ブームにより収入が影響を受けていると表明した。
中国投資有限責任公司は今年、新年会を開かないことを決定した。ある社員は、「当社は贅沢な新年会を開いたことがないし、昨年も素晴らしい業績を達成した。小規模な新年会を開こうというならばまだ理解できるが、取り消しはやりすぎだ」と語った。中国石油天然気集団公司もまた、本社と一部の子会社は新年会を開かないと表明した。同社は2年前、通常ならば社員が新年会の出し物を担当し、士気を高めることにつながるとしていた。
上海の某フラワーギフト業者は、ホテルやレストランに花を提供している。各種イベントは売上を刺激するはずだが、同社によると年末(旧暦)の各種イベントの取消により重傷を被っており、業務量が昨年同期より半減したという。
あるネットユーザーはミニブログを利用し、ピザハットで開催した新年会の写真を投稿した。また一部のネットユーザーは、会社が午前の時間を利用して、5つ星ホテルで開催した新年会に対して、「プレゼントもなく、昼食もお茶もコーヒーもなかった。1人当たりミネラルウォーターが1本配られただけ」と不満を表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月4日