北京、肥満や高血圧の学生が増加 問題ゼロは1割
昨年、北京市の大学受験生を対象に行われた健康診断で、全く問題がなかった学生はわずか1割程度だった。視力の低下や肥満など通常、高齢者に見られる症状のほか、脊柱側弯症(そくわんしょう)や高血圧などの問題も少しずつ顕著化している。北京のタブロイド紙「京華時報」が報じた。
▽目が悪い学生86.15%
北京市体検(健康診断)センターは5日、「2011年度北京市健康診断統計資料報告」を発表。2011年度の全国大学統一入試に際して行われた健康診断には、男子3万5765人、女子3万9491人の計7万5256人が参加し、「全く問題なし」だった学生は、全体の13.39%に当たる1万80人だったことが明らかになった。「基本的に合格」(専門的な大学の場合入学に影響する可能性あり)だったのは86.59%に当たる6万5164人。一方、「不合格」(大学は不合格の理由にできる)は0.16%に当たる12人だった。
同健康診断で、視力不足と判定された学生は86.15%に当たる延べ6万4836人で、うち男子が2万9483人(45.47%)、女子3万5353人(54.53%)だった。
一方、男子の平均身長は175センチ、平均体重は71キロ。女子は平均身長162センチ、平均体重56キロ。男子で肥満気味と判断されたのは15.36%に当たる5494人で、肥満だったのは16.75%に当たる5992人。女子で肥満気味だったのは9.54%に当たる3767人、肥満だったのは7.09%に当たる2799人。
▽血圧の高い学生が毎年増加
大学受験生のうち、高血圧が見られる学生は、比率こそそれほど高くないものの、09年の男子0.33%、女子0.06%から、12年には男子0.83%、女子0.21%に増加するなど、年ごとに増加しており、懸念されている。同センターの関連の責任者は「血圧の高い若者が増加しているのは、高脂肪、高カロリーの食べ物や塩分の過剰摂取など多くの要素が関係している」と分析している。
また、現在、若者の活動量が減少していることも血圧が高い学生が増加している主な原因として考えられる。学校の体育の授業以外に、帰宅してからはほとんど宿題に追われるため、屋外に出て活動することが少ない学生が多いのだ。さらに、同責任者によると、「現在、多くの子供が勉強に追われ、精神的に大きなプレッシャーを抱えており、これも血圧の高い学生が増加している大きな原因となっている」。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年11月7日