中国飛行士、挙式延期して救援に 四川地震
四川省雅安市蘆山県で20日午前にマグニチュード(M)7.0の地震が発生した。その救援活動をめぐり、数々の感動ドラマが生まれている。同省成都市軍区に所属する飛行士・張尚年さんは、同日予定していた結婚式を延期して救援活動に参加した。解放軍報が報じた。
地震発生の知らせを受けた張さんは、婚約者の李娟さんと相談し、結婚式の延期を決定。直ちに部隊に戻り救援活動に参加した。
張さんは甘粛省出身、李娟さんは河北省秦皇島出身と、いずれも実家が四川省から離れている。遠路から親戚や友人たちが計10人以上駆け付けていたが、全員2人の決定を応援してくれたという。張さんは結婚パレード用の車で部隊まで戻った。地震発生から50分足らずのことだった。
離陸を待つヘリコプターの前で、軍装姿の張さんは、被災地に将兵を送る準備を急いでいた。忙しい合間を縫って、婚約者の李さんにお詫びの電話をかける張さん。李さんからはむしろ「災難にさらされたとき戦場に向かうのが軍人。国と国民を愛する人は、家庭と自分を何より大事にするはず」と励まされたという。(編集YT)
「人民網日本語版」2013年4月22日
四川省雅安市でM7.0の地震発生