2013年版「結婚の誓い」がネットで人気 微信のPW交換
「あなたはこの女性だけの機関車となり、永遠に脱線(注:中国語で脱線は浮気の意味もある)しないことを誓いますか?」「はい、誓います」。「あなたはこの男性だけの人魚となり、絶対に他の男性と二股をかけないと誓いますか?」「はい、誓います」。「では、新郎新婦は、微信(スマートフォン用チャットアプリ)のパスワードを交換して下さい」。中国では、このような新しい結婚の宣誓が、ネット上で大きな話題を集めている。ネットユーザーが続々と転載、「ネットワークの神様」が起こしたミラクルに感嘆すると同時に、「微信のパスワードまで交換するなんて、これこそ本当の愛だ!」と賛美の声を送っている。揚子晩報が伝えた。
ネットユーザー「小涵」さんは、「パスワードは微信に限ったことではない。各種アカウントのパスワードも全部交換しないの?」と突っ込んだ。「アトム」さんは、「面倒事が起こらないように、各種情報をさっそく整理しておかなくちゃ」と書き込んだ。
ブライダル業に従事する金子さんは、新しい「結婚の誓い」を見た後、早速微信の友人らに転送し、これを思いついた人を是非採用したいという想いに駆られた。
金子さんは、「ブライダル業界は、言って見ればクリエイティブ業界。ゴールインする人の主流である1980年代生まれと1990年代生まれは、『結婚式』に対して高い理想や期待を抱いており、自分達にしかできないユニークな式を挙げたいと思っている。ひとつの結婚式は、舞台装飾やコンセプト設計から、新郎新婦がゲストを迎える時の各種ミニゲームに至るまで、全てにウェディングプランナーの創意と工夫が体現される。今の業界には、自由闊達で奇想天外なアイデアを打ち出せるウェディングプランナーが欠けている」と指摘した。
浙江工業大学広告学部部長を務める、アテンション・エコノミー(関心経済)が専門の張雷教授は、「これまでと比べ、今の社会は多元化がさらに進み、選択肢もいっそう拡大している。若い人にとって、『脱線(浮気)』や『二股』は珍しいことではなくなった。彼らがこのような『残酷』な現実を娯楽気分でユーモアにしてしまうことは、冷静さを失っていない表れだとも解釈できる。彼らは多くの場合、ユーモラスな方法で自分の目的を達成しようとする」との見方を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月8日