葬祭場でのプロポーズがネットで話題　湖北

　湖北省宜昌市の葬儀管理所告別式会場で21日夜、一人の若者がひざまずいて、同管理所の女性職員にプロポーズした。一風変わったこのプロポーズに、ネットユーザ達は「これこそ正真正銘の『死ぬまで変わらない』愛だ」と感嘆の声を挙げた。若者のプロポーズは見事成功、2人は24日に結婚届を出す予定という。中国新聞網が伝えた。

　プロポーズした男性は譚宗雲さん（28）、相手の女性は黄娟さん（25）。2人はいずれも宜昌市葬儀管理所の職員だ。「9月21日の発音は、『就愛ニー（あなたを愛しています）』と似ており、葬祭場は私たちが知り合い、恋に落ちた場所」と語る譚さん。2009年1月に地方から宜昌に戻った譚さんは、市葬儀管理所に就職し、黄さんと知り合った。同僚だった2人は仲の良い友人同士となり、ついには恋人同士になった。

　3年間の恋愛期間を経て、譚さんは黄さんにプロポーズしようと決心した。しかし、内気で自分の気持ちを表現することが苦手な彼は、同僚に相談を持ちかけた。譚さんは最初、映画館か広場でプロポーズしようと考えたが、同僚の提案によって、最終的には葬祭場でプロポーズすることに決めたという。

　21日午後、20人以上の同僚が各自の仕事を終えて退勤するふりをして、再び職場に集合した。上役も加担して、黄さんに「緊急業務のため残業してほしい」と電話し、彼女を職場に呼び戻した。

　同日午後7時過ぎ、家でゆっくり夕食を取るはずだった黄さんは、上司から「残業」を要請され、結局ご飯を取らずに職場に駆け付けた。ついに黄さんが葬祭場に姿を現すと、会場では2人のためにミュージックビデオが放映され、同僚がピアノで伴奏し、ヒット曲「約定」のメロディーが場内に響き渡り、譚さんは黄さんの指に指輪をはめてプロポーズした。（編集KM）

　「人民網日本語版」2013年9月23日