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中国式通貨超過発行 問題と課題を分析 (2)

 中国の金融化の過程には、その他の国家とまったく異なる構造的・制度的基礎が存在する。その核心は、(1)政府が主導となったマネタイゼーション、(2)国際資本の循環を受けた「受動的な創造」、(3)金融資源配置の効率低下だ。

 まず、マネーストックは中国経済の金融化の程度によって制限される。改革開放および市場化の推進に伴い、中国の通貨需要が増加を続けている。これによりマネーサプライの増加率が経済成長率を上回り、M2の対GDP比が上昇し続けている。中国市場経済の進展には特殊な背景が存在する。改革による市場化の過程において、政府は政策によりこれを促し、積極的に参与する。政府は自然資源、労働力、資金、技術、管理などの資源と要素を市場に向かわせ、各種資源の現金化を持続させている。中国の貨幣供給の内発性により、大量の基本通貨が投入される。貨幣乗数の拡大を通じ、貨幣供給が促される。

 次に、中国の貨幣創造には、先進国と異なるメカニズムがある。これは外部供給メカニズム、外貨買い取り専用資金のことであり、中国の「莫大なマネーサプライの謎」を解くカギとなる。WTO加盟以来、中国の輸出の高成長および蓄積された外貨準備高は、貨幣創造のメカニズムと供給構造を大きく変化させた。外貨準備高の増加、中央銀行の不胎化介入政策により、中国の外貨買い取り専用資金が急増している。2002年末から2011年にかけて、外貨買い取り専用資金は2兆2100億元から25兆5200億元に増加し、11.5倍増となった。外貨買い取り専用資金の増加分が中央銀行基本通貨に占める比率が高まり続けているため、中国の貨幣創造は「受動的創造」に属する。

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