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高級ブランドが値上げ メンツ型消費はいつクールダウンするか? (2)

 財富品質研究院の周◆院長は、「利益の最大化を実現するため、各ブランドは為替レートや関税の他に、さまざまな口実を設けて値上げを行う。ルイ・ヴィトン、グッチ、シャネルなどの一流ブランドは業界内のバロメータであり、その他のブランドもこれに追随し値上げを行うだろう」と分析した。

 ■消費の海外流出、歯止めはかかるか?

 高級品ブランドは新商品発売当初、毎年1−2回の値上げ(品目により10−30%の値上げが一般的)を行い、さらに国家・地域の店舗・市場の需要に基づき調整を行う。しかし中国市場は巨大で、消費者も高額商品を買い求める傾向がある。中国の高級品消費は、世界的に見ても依然として最も「輝かしい」存在だ。

 上海の楊さん(OL)は、「昨年フランスでシャネルのバッグを2万8000元(約42万円)ほどで購入したが、今は香港で4万元(約60万円)の値がつけられている。近ごろはまた有名ブランドのバッグが気に入ってしまい、友人に海外から買ってきてもらう予定だ」と語った。

 中国人消費者が、海外で積極的に高級品を買い漁る最大の動機は、依然として「価格差」だ。高級品の中国市場における小売販売額は、5%の原材料費、10%の加工費、45%の利潤留保、8%の宣伝費、6%の店舗展開コスト、10%の人件費、16%の輸入関税率(平均)によって構成される。

 これと比べ、北米市場の贅沢品輸入関税率は平均10%のみで、欧州市場の第三国からの一部商品の輸入関税率は平均6%のみだ。コーチのハンドバッグの場合、中国の税率は27%(17%の付加価値税と10%の関税)だが、米国の場合は本国商品であるため8.25%の消費税のみで、フランスの場合は22.6%(3%の関税、19.6%の付加価値税)に設定されている。腕時計や香水などの場合、中国の税率は米国やフランスを大きく上回る。

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