高級ブランドが値上げ メンツ型消費はいつクールダウンするか? (3)
中国アクセサリー業界大手・恒信鑽石機構の李厚霖董事長(会長)は新浪微博(ミニブログ)を通じ、「高級品消費の海外流出額が毎年増加している。自国の消費を国内に留めるため、関税を引き下げる他に、輸出の拡大が必要だ。中国ブランドの台頭こそが、根本的な問題解決の道だ」と呼びかけた。
■緩慢なクールダウンの原因
某航空企業に勤務する肖さんは、「有名ブランドのバッグを見せびらかすことができなければ、業界内では貧乏臭いと見られてしまう」と語った。
メンツにより生まれる高級品消費は世界中に存在し、中国が特別というわけではない。日米欧などの先進国の高級品消費はいずれも、「富の格差→地位の格差→自身のニーズ」という「3ステップ」を経ている。
欧陽氏は、「ただし欧米では、メンツによる消費が欧州ほど典型的ではなく、消費量も中国ほどではなく、次段階への移行が短期間内に完了する。また多くの超セレブが理性的な消費の段階に入っているが、約1億人の消費者はまだ高級品消費を始めたばかりだ」と指摘した。
周氏は、「日本はステータスによる消費から理性的な消費に移るまで約30年の時間を要した。中国は高度発展中だが、大きな変化が生じるまで少なくとも5−10年の時間が必要だ。特にピラミッドの最下層に位置し、自らのステータスを証明しようと躍起になっている人々は、次の段階に進むまでさらに長い期間を必要とする」と分析した。(編集YF)
*◆は女へんに亭
「人民網日本語版」2013年3月5日