2013年4月19日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:22 Apr 19 2013

通貨安で日韓企業が戦いのリングに (2)

 ▽自動車産業 日韓車の代替性は大きく、韓国車にダメージ

 日本と韓国の自動車には、価格、デザイン、性能の面で強い相互代替性がある。これまでの持続的な円安により、韓国の自動車産業はまともにダメージを受けた。一方では、現代(ヒュンダイ)や双竜(サンヨン)のような自動車企業は海外での製品価格を上げざるをえず、これが業績の伸びに影響した。また一方では、ウォンの上昇に伴い、韓国自動車ブランドのコスト的優位が韓国国内でも失われ、輸入車に大幅な成長のチャンスを与えた。

 ある資料によると、自動車輸出の分野では、韓国自動車から日系自動車へと風向きが変わってきている。今年に入ってから、韓国のディーゼル中型乗用車の輸出台数は前年同期比11.8%減少した一方、日本の同輸出台数は同12.3%増加した。

 輸入をみると、ウォンの持続的値上がりによって韓国の人々の間で輸入車の消費が大幅に増加した。韓国輸入自動車協会がまとめた最新の統計によると、昨年の韓国の輸入自動車の登録台数は13万台を突破し、同24.6%増加した。輸入自動車が韓国自動車市場に占めるシェアは2012年に初めて1割を突破して、10.2%に達した。

 韓国車の昨年第4四半期(10-12月)の業績はまったくふるわなかった。起亜(キア)の同期の売上高は11兆2770億ウォン、営業利益は4042億ウォンで、この年の四半期の最低を更新した。ヒュンダイの同期の営業利益は1兆8319億ウォンで同7.3%減少し、営業利益率も8.1%に低下した。

 シニア自動車産業アナリストの汪劉勝氏によると、中国市場では、円安によって日系車の合弁工場でエンジンやギヤボックスなどの重要輸入部品のコストが下がると同時に、スバルやレクサスなどのすべての日系輸入車が価格的に優位になっている。だが双竜のような韓国からの輸入車にとっては圧力になっているという。

 データをみると、今年3月の中国自動車市場の乗用車販売台数の割合は、日系車が15%、韓国車が8.2%で、日系車は前年同月に比べてはっきりと増加したが、韓国車のシェアは低下した。

 ▽中国独自ブランド車の輸出にマイナス

 ある現地自動車メーカーの渉外担当者の分析によると、日韓通貨が相次いで値下がりしたことは、中国独自ブランド車の海外市場開拓にとってマイナスだ。中国の自動車輸出は始まったばかりだからという。

[1] [2] [3]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古