レノボが農業に進出、果物に10億元を投資 (2)
柳董事長は、「陳氏をこのポストにつけるまで、約1年の時間を要した。以前、雲南省普洱(プーアル)市でシンポジウムに出席した際にも、陳氏を選ぶために多くの代価を払い、楊元慶CEOと相談した」と述べた。
陳氏は1993年にレノボに入社し、現場での勤務を開始した。その後は同社の副総裁などのポストにつき、IT製品の市場マーケティング、販売、ルート管理などで豊富な経験を持つ。
柳董事長は、「ITの専門家に農業を手がけさせようとしたのはなぜか。陳氏のこれまでの業績は、彼が全面的な能力を持つリーダーであることを証明している。当社は資金を投じるべきことで、躊躇したことは一度もない。陳氏に農業を任せれば、その管理の基礎的な理念はレノボと一致する。そうなれば利益が変化することも、文化が変化することもない」と説明した。
◆上場後の利益成長に向けた下準備
レノボは早くから、単純なIT企業ではなくなっていた。同社はすでに、中核資産運用、資産管理、「レノボの星」インキュベーター投資という三大事業を持っており、現代農業はこの中核資産運用に含まれる。
これらのすべてが、柳董事長が上場に向け策定した「二級ロケット計画」に含まれる。柳董事長は、「一級ロケットには、現代サービス業や不動産業などが含まれ、当社の上場後に株価を支える。二級ロケットには、現代農業や健康・高齢者ケアなどが含まれ、上場後の利益獲得に向け下準備をする」と述べた。
柳董事長は、「食品安全は一般人の重要な話題になっている。人々は安全な食品を食べるために金を出しており、巨大な利益空間が生まれている」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月9日