青島と三菱 協力強化してシンボル的プロジェクトを (2)
青島市は山東省の筆頭都市で、トップレベルの行政、法制度、人材、政策を擁する国際的なビジネス環境を備えている。今回の交流会で、王暁方副市長は同市と三菱との協力の構想を明らかにした。
王副市長によると、同市では現在、日本企業によるプロジェクト1936件が行われている。同市は三菱グループと都市建設の分野で協力したいと考えており、海底トンネル、8本の都市間地下鉄路線などの重点プロジェクトを通じて、青島市と1時間都市経済圏および1時間生活圏を結ぶ構想を描いている。パークの開発では、2012年に中日韓自由貿易圏交渉がスタートした後、同市は190平方キロメートルの国際総合区の計画をうち出した。その中にある中日イノベーション産業パーク起点エリアは10平方キロメートルで、同市は日本の関連企業とパークの開発・建設を進めたい考えだ。重点産業での協力では、同市は三菱化工産業パークの建設を一層進展させると同時に、三菱グループが鉄鋼分野、スマート設備製造、航空宇宙設備、新エネルギー自動車、省エネ・環境保護分野、金融分野で同市と協力を進めること希望。また生活に関わる産業の分野では、双方が健康・介護などをめぐり協力を展開するよう呼びかけている。
同市商務局の資料によると、三菱グループと青島市との交流の歴史は長い。1918年に建設された三菱商事の青島支店営業ビルは、今もよい状態で残っている。2004年3月には三菱商事と同市が全面的協力の促進をめぐる意向書に調印し、三菱グループと同市との相互連携や協力を積極的に推進していくことになり、実際に大きな成果を上げている。2009年12月には、三菱商事と山東省が全面的な戦略的協力合意に調印した。三菱グループは現在、青島市で三菱東京UFJ銀行青島支店、イオン系の永旺美思佰楽(青島)商業有限公司、青島雅能都化成有限公司、三菱重工海爾、青島菱達化成、青島愛科銅業、青島協和万副食品などのプロジェクトに投資しており、いずれも経営状態は良好だ。同市商務局の馬衛剛局長によると、今回の交流会は青島市による中日韓地域経済協力モデル都市の加速的建設を推進する上で重要な意義をもつという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月14日