アディダスの背信行為、中国OEM工場が反発
>>>アディダス中国工場が閉鎖、投資環境の変化を反映
アディダスが中国の300軒のOEM工場と契約を終了させるという情報が8月に伝えられた。当初は驚きを隠せなかったOEM工場側だが、現在は集団賠償請求という実際の行動に出ている。国際金融報が伝えた。
情報によると、アディダス向けにスポーツウェアやTシャツ等を10数年間に渡り生産してきた中国の各OEM工場はこのほど、今年10月から来年4月にかけOEM契約を順次終了させるとする通知を受けた。
OEM工場側はアディダスの行動に対して反発しており、300軒の工場が集団賠償請求を決定し、合意内容の順守と工場の機器・設備の賠償を求めた。
アディダスは7月19日、コスト増等の要因を受け、中国唯一の直営工場の蘇州工場を閉鎖すると発表した。情報によると、昨年5月の時点で同社が蘇州工場を閉鎖するという情報が伝わっていた。しかし同社のエリック・ハスケル中国財務総裁兼蘇州工場責任者は、11月に数十社のサプライヤーを集め開催した座談会において、蘇州工場閉鎖に関する情報を否定し、2015年までに提携内容に変化はないと明言した。
アディダスのやり方は、OEM工場を意気消沈させている。工場側は賠償請求を出しているが、同社の契約終了の決心にゆるぎはない。