ファースト・ビジネス客の伸び鈍化 てこ入れへ
【中日対訳】 国際航空運送協会(IATA)が27日に発表したファーストクラスとビジネスクラスに関する最新のデータによると、9月には両クラス合わせた旅客輸送量が前年同期比3.8%増加したが、増加率は8月を下回った。エコノミークラスは同5.0%の増加だった。「京華時報」が伝えた。
両クラスの旅客輸送量の伸びが鈍化した主な地域は欧州エリアと北大西洋エリアだ。両地域に比べれば、新興経済体の航空旅客輸送市場は安定した伸びをみせている。アフリカと中東地域を結ぶ路線では両クラスの旅客輸送量が同12.4%増加し、欧州と東アジアを結ぶ路線では同4.1%増加した。
IATAの分析によると、ビジネスへの信頼感の低下や世界貿易の増加率の鈍化が、航空旅客輸送ニーズの伸びを抑制した。今後数カ月間、航空旅客輸送市場の増加ペースは鈍化傾向が続くとみられ、特にエコノミー・ビジネス両クラスの増加ペースが落ち込む見込みという。
航空機の座席という資源の利用効率を最大限に高めるため、中国国際航空は11月から国内路線の定期便を対象に有料で座席をアップグレードするサービスを打ち出す。エコノミークラスの正規割引航空券(Hクラス)を購入し、旅行の日程が2012年11月1日から13年1月31日までの間である場合は、運航日の3日前までに専用の電話番号に電話すれば、390元または780元を支払って同じ便のファーストクラスに座席を切り替えることができる。アップグレードすれば、ファーストクラスのサービス標準に基づいて手荷物料金が無料になり、空港で専用サービスが受けられ、マイレージも貯まることになるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月28日